■2019 金鷲種遙最速決定戦(通称:中山最速戦)
■DATA
会期:2019年12月1日
場所:中山サーキット(岡山県)
予選:2位
決勝:1位
カーナンバー 28
岡山の走り屋の祭典、熱狂の中山最速戦。2019シーズンRound 2が開幕しました。
前回の最速戦のとりあえず腕試し~的な参加とうって変わって、勝つ気マンマンで挑んだRound 2。
ラジアル何でもクラスとアジアンタイヤクラス、合計で29台の参加となりました。
予選
当日は晴れ。僕が走るレースにしては珍しく、雨が降る気配も無く、カラッと晴れていました。
気温は15,6度と4月大会とほぼ同じくらいの気温。
前回からの変更点はサスとホイール。
ショックはFK-TEC製のリアクションダンパー。フロント16kg/mm、リア16kg/mmのバネレートで岡山国際に的を絞った仕様で作ってもらった物をそのまま持ち込みました。
前回はGPsports G-Master pros フロント16kg/mm、リア10kg/mm仕様でした。
ホイールは前回のRPF1からR33純正ホイールに変更。タイヤ代が捻出できず、RPF1を売ってタイヤ代に変えました。
なのでホイールは少し重くなりました。
タイヤはYOKOHAMA ADVAN A052 245/40R17 USED
このレース、ガチなので、ラジアル何でもクラスで勝とうとすると052履かないとマジで勝負権無いです。
諸事情であまり練習できず、この仕様になってからぶっつけ本番でしたが、この日できるベストを尽くしてアタック。
結果は1分4秒219
ベストのコンマ3秒落ちくらいですが、それ以上に跳ねまくってめちゃくちゃ危ない。
岡国仕様で組んでもらってるので当然と言えば当然ですが、ギャップの激しい中山を走ると全然踏めません。
特に3コーナースタンド前を抜けて坂を駆け上がっていくストレートで、跳ねまくってどこに飛んでいくか分からないくらいヤバい。
完全に僕の準備不足っす…
焦って色々セッティング変えながら予選の時間目一杯使って走りますが、自己ベスト1分3秒908は更新ならず。
予選トップはカーナンバー30
ぶとう屋AP1 1分3秒855
めちゃくちゃ速そうです…
二戦連続で激速S2000とバトルすることになった僕。
しかも今回は予選タイムで余裕で負けてます。
前回の決勝レースの反省を踏まえ、対策を練ります。
決勝
2クラスありましたが、合計28台混走で決勝を行うことになりました。
なんで!?!?
んで、決勝のグリッドはこんな感じに…
これが中山最速戦です。
フロントローには三台が並びました。
イン側からAP1、180SX、CL7
一度にこの台数、中山のグリッドに並ぶレースは最速戦を除いて他に無いと思います。
ここで僕が考えてた作戦は、自分のタイヤも終わってるし、これだけの台数混走だと、後半になるにつれて周回遅れのマシンとも絡んだりしてジリ貧になりそう。
それならスタート一周で必ず前に出て、周回遅れが絡むまでにタイヤ使い切る勢いで猛プッシュして、後は周回遅れを上手く使いながら逃げる!
って感じでした。
抜くポイントも予め決めてて、
スタートバッチリ決めて前に出るか、
3コーナーの進入or最終コーナーの進入なら下りのブレーキングなので、そこでなら詰めれると踏んでました。
一周目のその3ヶ所で抜けなければこのレース負けると思って挑みました。
決勝スタート
スタートはバッチリ決まってクルマ一台分S2000より前に出れて
よっしゃ!と思ったのも束の間、1コーナー進入までに並び返されてしまいます。
中山のホームストレート上ってるのにあの加速…相当パワーありそうなクルマでした。
1コーナー並んで立ち上がって2コーナーも並んで抜けて、3コーナー進入のブレーキング競争でスタンドに突っ込む勢いでブレーキ遅らせて4輪ドリフト状態のままアウトからオーバーテイクに成功しました。
オーバーテイクできて喜んだのも束の間、めちゃくちゃ煽られます。
それもそのはず、だってS2000の方がタイム速いんだから(笑)
外撮り動画を見てもその様子が伝わると思います…
跳ねて暴れる180SXを必死に走らせてたのでぶっちゃけ逃げてる時のことはあんまり覚えてません(笑)
めっちゃ必死で逃げて周回遅れが絡み始めた辺りから、狙い通り少しずつマージンが生まれてきました。
オーバーテイクした直後からの息苦しさから少し解放されたかと思った矢先、別の問題が発生します。
「クルマがなんかおかしい…」
元々跳ねて暴れてたクルマが、更にコーナーで暴れ始めてました。
タイヤがタレてるのとは違う、スーっとトラクションが逃げる感じ。
特に右コーナーで顕著に症状がでます。
それとクラッチがヤバい。跳ねてタイヤが路面から離れるせいで、絶えずクラッチ蹴りをしてるような状況になって滑り始めてました。(カーボンクラッチだったから余計に?)
7周目付近から徐々に酷くなってきて、こりゃヤバいと思って8周目からペースを少し落としました。
ただペースを落とすんじゃなくて、右コーナーでクルマに掛かる入力を一定に、シフトも6000シフトに抑えて、クラッチもドンッと繋がずにフワッと……
周回遅れの車両も絡んできてたので、トラフィックの処理もしつつ、落としたペースでも一定に走れるように意識しました。
とにかく必死でした。
できることは何でもやりました。
なんとか全12ラップを走りきり、満身創痍の状態でゴール。
勝ちました。
最後まで走りきってくれた180SXに感謝です。
レース後
レース後チェックするとリアのキャンバーが見た目で明らかに違う…
後日見てみると、リア左ナックル割れ、リアメンバー3ヶ所割れ、左フロントハブベアリング終了、クラッチ終了
と、よく走りきったなという感じでした。
クルマが耐えてくれたのかもしれません。
最後に
レースを終えて、僕自身目標としていたレースで全力を出して勝てたことを嬉しく思うと共に、サポートしてくれた皆さんにも感謝の気持ちでいっぱいでした。
時間とタイミング的にもラストチャンスと思っていた今大会。
時間も資金も自分のできる目一杯つぎ込んで作ったマシンとその結果にはすごく満足してるので、180SXでのレースはこれで一旦お休みにして、
次どういうカテゴリーに出るかはゆっくり考えようと思います。
それではまた。