【未経験からいきなり大型】無事故を達成するために意識していること5選(初心者向け)【安全運転】

さとC

さとC

地球のドライバーのみなさんこんにちは。

一輪車から十二輪車まで

幅広く乗れるドライバーを目指しているさとCです。

さて、突然ですが、僕は業界全くの未経験から大型免許取ってすぐその翌月から長距離の仕事をしています。

入社して約1年半、今現在まで無事故で運行を続けられています。

今回はそろそろ運転にも慣れてきて気が緩みがちなこの時期、自戒の意味も込めて改めて自分が普段気をつけていることを振り返ってみたいと思います。

車両感覚

車幅

車幅は2.5mあります。

ただし、これはミラーを含めない幅になりますので、ミラーを含めるとほぼほぼ3mくらいの幅になります。

ちなみにトヨタのこのクルマ、

全長が3mくらいなので、だいたい同じくらいです。

免許取ってすぐは幅広いなってちょっと思ってましたが、長さに比べれば比較的すぐ慣れます。

ただ、常に車線の幅いっぱい、もしくは場所によっては少しはみ出さないと通れないところもあるかもしれません。

また、大型車同士のスレ違いや、並走する場面では他車とのスペースの融通や、狭い場所での離合ではかなり気を使います。

事故は基本的に自分が動いていると過失が発生するので、やむを得ない場合を除いて相手に道を譲った方が得です。

狭い場所を通る際は左ミラーの存在にも気をつけます。

木の枝や電柱などが道路にせり出している道は多くあります。僕の場合まだ余裕がありそうでも積極的に畳むようにしてます。

ちょっと面倒くさいですが、ぶつけるより100倍マシなので。

あと狭いとこ曲がる時はとにかく車体を真っ直ぐに起こすを意識しましょう。

あと高速の料金所かなり狭いので、ゆっくり走るのと、かなり幅ギリギリなので、場所によってはレーンに対して曲がりながら入らないといけないところとかあると思いますが、必ず、レーンに対して車体を真っ直ぐにしてから通るようにしてます。

車高

高さは3.8m

車高に関しては、道路を走っている時はとにかく看板に注意を配ること、あとは感覚ですがヤバそうなところには近寄らないこと。を意識してます。

あとヤバいなと思うのは、初めて行く納品先とかで、軒が張り出してるところとか、地面に段差があって傾いた時にハコの肩が当たりそうなところです。

そう頻繁にはないですが、極狭の所だとそういうことにも気を配らないとヤバいので、意識の片隅にでも置いてくといいかもしれません。

死角

死角は必ず発生します。大型車は特に死角はあって当然なのですが、それを補う為にミラーやモニターが付いています。

ミラーの確度などは一度見直して、一番見やすい角度に合わせましょう。

車止め

場所によっては車止めがめちゃ高くなっていて、そのままさがると車高の低い低床車だとスペアタイヤをひっかけたり、道具箱を破損したりする可能性があります。

車止めの状態は必ず確認して、状況によってはエアサスも活用しながら駐車しましょう。

空気入れるだけならタダなので、使えるものは全部使って危険を回避しましょう。

内輪差と外輪差

内輪差

大型を運転する上で個人的に難しいと思うツートップのウチの一つ『内輪差

めちゃくちゃ長さを感じます。今でも怖いです。

右折は最悪、窓から顔を出せば直接目視できますが、左折はそうはいきません。

ミラーを確認しながら走行するしかないのですが、ここばっかりは感覚に頼る部分が大きいかもしれません。

感覚を養う為に、めちゃくちゃ広い駐車場とかで地面に書いてある文字や白線なんかを目印になるべくミラーに頼らず三軸目のタイヤをそこに合わせる練習とかしてました。

ミラーを見るのは答え合わせ程度で、ミラーだけを注視しながら走るのをやめる練習です。

感覚が養われてくると、狭い場所に入る際もスムーズに入れるようになりますし、ミラーだけを注視する走り方より、さらに広く深く注意を配れるようになります。

外輪差

はい、ツートップ2つ目『外輪差』君です。

右左折、バック駐車、全てにおいて外輪差君が邪魔してきます。

それもそのハズ、オーバーハング部分だけで軽自動車よりも長いです。

ある程度はバックモニターがあればかわせます。

モニターに自分のトラックの角を目印にして走ればいけます。ホーム付け用のゴムとかでもいいです。

慣れないうちはそのゴムに目立つように白いテープでも貼ってもいいかもです。

これは僕の好きなモータースポーツの受け売りですが、トラック版のハンドルの切り方を書いてみます。

1の舵、外輪差と内輪差を確保しながら入れる舵

1の舵は外輪差と内輪差を意識しながら切り込む状態

なるべく手前からちょっとずつ切るイメージ

2の舵、旋回

2の舵は内輪差と外輪差がどこにもヒットしないことを確認した上で切り込む状態

三軸目のタイヤも内側の縁石を交わして、右リアの後端も交わしていることをカメラで確認

3の舵、荷物を崩さないように早めから戻す舵

3の舵は早めからちょっとずつ戻してハンドルをシュルシュルしない。です。

最近のトラックはパワステも優秀でステアリングを投げるように戻しても戻ってくれるのですが、それをするとおつりをもらって車体が揺れたりするので、早めからちょっとずつ自力で戻してあげるのを意識してます。

また、慣れてくるとなるべく少ない舵角で曲がるようにも意識してます。

曲がり角で内輪差を意識し過ぎて大回りすればするほど舵角は大きくなるので、必要最小限、なるべく全切りはしないように乗っています。その方がタイヤへの負担も小さいのと抵抗が少なく曲がれるので、低速でギクシャクせずに曲がれます。

なるべくハンドル投げないようにするのはドリフトも同じ

車庫入れ

車庫入れは普通車とは感覚はまるで違います。

普通車がケツから入れるイメージなら、大型車はひたすら起こして入れるを意識します。

駐車枠に対して、ひたすら車体を真っ直ぐにするイメージです。普通車だとそこまで意識しなくてもバック駐車できますが、大型の場合だとそのイメージで乗ってると駐車がめちゃくちゃ難しくなります。

普通車の感覚だとこういう感じになってしまいがちではないですか?

これだとリアのオーバーハングが超長い大型車では絶対当たります。

なので、入れたい駐車枠の先端では既に車体を真っ直ぐにするイメージでもっていきます。

高速道路での走行

高速道路で気をつけていることを書きます。

自車だけでなく他車の死角を意識する

あまり無いですが、片側3車線の道路で、一番左側を大型が走っていて、自分が追い越し車線を走っているとします。

真ん中の走行車線が空いた時にすぐに真ん中の車線に戻りたいところですが、一呼吸置いて、一番左側の走行車線を走っているトラックより頭半分抜け出して自車のウインカーが見える位置まで来てから車線変更するようにしています。

そうしないと、相手の死角から車線変更することになって、相手ももし真ん中に同時に車線変更してくると危ないからです。

ブレーキは残さない

荷物積んでる時にはなるべくブレーキを残さないように心掛けています。

ブレーキを残すというのは、ブレーキをかけながらハンドルを切るということで、それをすると荷物が崩れやすくなるので避けています。

ブレーキで止めること、ハンドルで曲がること

を、なるべくオーバーラップさせずに分けて行うことで、荷物に優しい運転を心掛けています。

無駄なブレーキをなるべくかけない

ブレーキを踏むと、せっかく燃料を焚いて作った運動エネルギーを熱に変換して捨ててしまうことになります。

もったいないです。

クルマをなるべく転がすことを意識して、無駄なブレーキを減らし、排気ブレーキもこまめに切る

等の意識が大事かなと思います。

あと、車間距離が近いと無駄なブレーキは増えます。安全運転にも繋がります。一般公道での近すぎる車間距離は百害あって一利なしです。適切な車間距離で走りましょう。

メンタル

僕もレースの本番とかで一番気を付けてるのはメンタルの保ち方だったりします。

技術的な部分の向上って決勝の本番でいきなりやろうとしてもできないので、むしろ本番に限って言えば『できないことはやらない』が正解だったりするんですよね。

できないことをやってみるのは前日の練習までに済ませておく。というか、なんかそんな感じです。

あとは練習でできたことをいかに100%忠実に再現できるかだと思うんですけど、それを邪魔するのは何かって考えた時に行き着くのはメンタルの持ちようだと思うんですよね。個人的に。

それが『緊張』だったり、『怒り』だったり、『焦り』だったりするかもしれません。

自分がどういう性格なのかを理解して、ちょうどいいところに気持ちをコントロールしていくのがクルマを運転する上で一番大事なことなんじゃないかと思っています。

緊張

緊張って初めてやることとか慣れてないことをやろうとした時に出る感情じゃないかなと思うんです。

僕もよく緊張するので、そういう時の気持ちの作り方として、『できないことはやらない』『8割で合格点』を意識してます。

まず、できないことはやらないと最初から決めてれば、一か八かで通れるか分からないとこに突っ込んでみたりすることも無くなるわけです。

あと、完璧を目指そうとすると余計緊張するので、8割で合格点、結果は後でついてくる。

くらいに思っておけばちょうどいいなって思ってたりします。

ただ、これは本番、公道とか客先でのハナシで、普段練習できるような場面(クソ広い駐車場とか)でもできないことはやらないってやってると一生上達しないので、機会は自分で見つけて技術は磨いといた方がいいです。

本当に困った場面に遭遇した時に最後に助けてくれるのは自分の技術だけなので。

怒り

いろんなきっかけでイライラすることも多いと思います。

ただ、そういう時に限って事故ったりしょうもないトラブルに巻き込まれたりしがちです。

イライラする時ほど、一呼吸置いて、イライラを因数分解してみてください。

すると割と原因ってしょうもないことだなって気付けたり、イライラするだけ時間やエネルギーの無駄だと気づけます。

ただでさえ荷積みに体力使うのに、そんなとこにエネルギー使ってる余裕ないです僕

焦り

大型の免許取る前から、トラックとかバスの運ちゃんって道譲ってくれたり、周りに気を使った運転してるな〜って思ってたんですけど、自分も乗るようになってなんとなく理由分かった気がします。

そもそもクルマがデカ過ぎて走ってるだけで邪魔というか、周りの協力ナシで目的地まで走り切るの不可能だと思うんですよね。特に大型車は。

狭い道に面した客先なら対向車線も使って車庫入れしないといけないし、狭い曲がり角なら場合によっては、信号待ちの対向車に譲ってもらう場面だってあるかもしれません。

そういう『恩』を受けた時にお礼言うだけじゃなくて他の人にも返そうって考え方で、公道で受けた『恩』は公道に返そう的な感じで、今まで道譲ってくれたり、横断歩道で止まってくれる人が多かったりしたのかなと思いました。

そうやって普段公道に『恩』を返し続けていれば、待ってもらったり譲ってもらったりしてもらった時にでも焦らず運転に集中できるのではないでしょうか。

僕は特に神様が居るとは思ってない派なのですが、少なからず事故とかには運も関係してると思っていて、自分ではどうしようもできない時もあると思っています。

ぶっちゃけ今までヒヤッとしたこともあります。

そんな時に、普段周りに『恩』を返してたから助かったんだなと思えるだけでプラスの循環が生まれるような気がしています。

周りの為だけじゃなく、巡り巡って自分の為にも安全に運転していこうと改めて思いました。

さいごに

いかがでしたでしょうか。

とりあえず僕が今のとこ気を付けていることを並べてみました。

昔からクルマが好きでバイクも含めて乗り物の運転で挫折したことは無かったんですけど、

最初大型乗って深夜のPAの車庫入れした時に

「んなモンできるかぁ!!!」

って思ったりもしましたが、今もなんとか無事故で走れています。

普通車の運転でも必要ですが、特に大型車では俯瞰で見るイメージが大事だと思っています。

なので、上記までのイメージ図では俯瞰で見れるように全て作ってみました。

このイメージがあるか無いかで、上達のスピードは変わってくると思います。

この記事もちょこちょこ思いついたことは加筆して、より良いものにしていきたいと思って『とりあえず8割で合格点』のノリで書いてみました。

最初から満点狙ってたら一生書き上がらないですからね(笑)

なので、ちょっとずつ仕上げてゆっくり満点目指していきたいと思います。

それではまた。