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法規をクリアした上で、いらない機能を極限まで省いていった結果のお手本のようなメーターです。
タコメーターはおろか、トリップすらありません。
トリップが無いと燃費測ったりする時にめちゃ不便ですし、マニュアルのくせにタコ無いんかよとならなくもないです。
そこで色々調べていると、上位車種のタウンボックスのタコ付きメーターが使えるとの情報をゲットしたので、早速行動に移してみました。
分解
カバーはボルト2本外して引っ張れば取れます。作業時間5秒くらい
形は一緒で取り付けはポン酢です。
ECUから回転信号を取り出す
ECUの22Pコネクタの上から『白』『オレンジ』『水色』とある配線の『水色』から信号線を分岐させます。
ナイスな長さと色の線が採れました。
今回はコネクター付きがゲットできたので、タウンボックスコネクターをベースに加工します。
タウンボックス用14Pカプラーの右側4本はATシフトポジション用の信号線やらエアバックの信号線でした。なので今回は使いません。
左から六本目の白い配線が回転信号を入力する線になります。ミニキャブカプラーにはそもそも線無いですね。
完成
タコもちゃんと動いています。
このクルマは5MTなのですが、あえてAT用メーターを買ってみました。
AT用のシフトインジケーターをオサレなラッピングシートとかで隠してもよかったのですが、あえて今回はそのまま付けました。
何故か?
たまたま走行距離がほぼ同じだったってのと、MT用がなかなか出てこないってこともありますが、パッと見違和感無く付いているメーターを見て、
『何故MTなのにAT用のインジケーターが!?』
『MT載せ換え!?メーター流用!?』
などと気付く数少ない玄人を困惑させる為に、あえて残してみました。
問題発生
タコをチェックしつつテスト走行をしていると、ある異変に気付きました。
『トリップ毎回リセットされてるやんけ』
これではトリップの意味がありません。
エンジンを切るたびにトリップがリセットされるのです。
タコメーターの追加とトリップ機能の追加を期待して実行した今回の企画。目的の半分が未達というのは許されません。
調査を再開します。
おおよその原因は予想ついていました。
『メーター本体にバックアップ電源が来ていない』
元々のミニキャブ純正メーターは非常に簡素な作りなので、バックアップ電源を必要としていません。
その為、メインキーをオフにする度にトリップがリセットされていたのです。
メーターにバックアップ電源を繋ぐべく、ネットに配線図が転がってないか必死に探しました。
同じ症状に見舞われてる人はいないか!?
偉大な先人達の知識の森へと歩みを進めるさとC探検隊。
散々探し回った挙げ句、収穫は無し。
シラミつぶしに捜索するしかなさそうです。
テスターちゃんが僕を呼んでいる声が聞こえた気がしました。
とりあえず、常時電源を探すべく、純正のオーディオを外し、そこに刺さってる配線をまさぐってみました。
『アレ、』
何故かキーON電源しか来ていません。
なんで???個体差???
よく分からな過ぎて軽くパニックになりながらも、ルームランプの配線色を頼りに、テスターで電源を捜索、ECU付近から常時電源をゲットすることに成功。
メーター裏に戻ります
ちなみに、捜索時の副産物としてフォグの表示灯の回路も発見したので、今後付けることになった時の為に名前を書いておきます。
で、話を戻すと、この黄色地に赤ラインの線、同じ色が元々来てたので最初にメーター付けた時に繋いでたハズなんですが、どうやらここには常時電源は来ていなかったようです。
じゃあ何の線やねん!って言う疑問も薄っすら湧きましたが、結果オーライなのでそれ以上の捜索はしないことにしました。メンドイ
なんか常時電源繋ぐと、ガソリンメーターと水温計の針がキーOFF時に真ん中を指すようになりました。キーONで定位置に戻ります。
これで合ってる??
とりあえずトリップはリセットされなくなったので、これでちょっと様子見てみることにしたいと思います。
あとで調べたのですが、この黄色地に赤ラインの線、水温計の信号線らしく水温計が動かなくなりました(笑)
とはいえ、トリップ保存の目的は果たせているので、別で水温計を付けるか、別の正解の線を見つけるかになるのですが、めんどくせぇのでとりあえずそのままにしてます。
またまたちなみに、タウンボックスにも4気筒の4A30の20バルブエンジン仕様と3気筒の3G83エンジン仕様があるらしく、タコメーターがそれぞれ違うようです。
見分け方はレッドゾーンが10000回転まで刻まれていれば4気筒用のようです。
3気筒のクルマに4気筒のメーターを付けると、回転が実際より少なく表示されるみたいなのでご注意を
いかがでしたでしょうか?
普段99%は役に立たないことを書いてますが、今回のこの調査は珍しく人類の役に立ったと自負しております。
この記事をミニキャブにタウンボックスメーターを流用したい全ての人類に捧げて、今回は終わろうと思います。
ご清聴ありがとうございました。