U61T ミニキャブにタコメーター取付 タウンボックス用メーター流用

さとC

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この質素なメーター!道路を走る上で最低限の装備しか付いていません。

法規をクリアした上で、いらない機能を極限まで省いていった結果のお手本のようなメーターです。

タコメーターはおろか、トリップすらありません。

トリップが無いと燃費測ったりする時にめちゃ不便ですし、マニュアルのくせにタコ無いんかよとならなくもないです。

そこで色々調べていると、上位車種のタウンボックスのタコ付きメーターが使えるとの情報をゲットしたので、早速行動に移してみました。

分解

この世で最も簡素なメーターらしく、取り外しは簡単です。

カバーはボルト2本外して引っ張れば取れます。作業時間5秒くらい

取り外したメーターと新しくゲットしたタウンボックスのメーターの比較です。

形は一緒で取り付けはポン酢です。

ECUから回転信号を取り出す

ECUの22Pコネクタの上から『白』『オレンジ』『水色』とある配線の『水色』から信号線を分岐させます。

僕の配線のコレクションから似たような色の線を引っ張り出します。

ナイスな長さと色の線が採れました。

左がミニキャブ用、右がタウンボックス用

今回はコネクター付きがゲットできたので、タウンボックスコネクターをベースに加工します。

タウンボックス用14Pカプラーの右側4本はATシフトポジション用の信号線やらエアバックの信号線でした。なので今回は使いません。

左から六本目の白い配線が回転信号を入力する線になります。ミニキャブカプラーにはそもそも線無いですね。

信号線をハンダ付けします。
ミニキャブカプラーもぶった切って同じ色同士を引っ付けます。
こんな感じ

完成

元通り組み直して完成。

タコもちゃんと動いています。

トリップA
トリップB

このクルマは5MTなのですが、あえてAT用メーターを買ってみました。

AT用のシフトインジケーターをオサレなラッピングシートとかで隠してもよかったのですが、あえて今回はそのまま付けました。

何故か?

たまたま走行距離がほぼ同じだったってのと、MT用がなかなか出てこないってこともありますが、パッと見違和感無く付いているメーターを見て、

何故MTなのにAT用のインジケーターが!?

MT載せ換え!?メーター流用!?

などと気付く数少ない玄人を困惑させる為に、あえて残してみました。

問題発生

タコをチェックしつつテスト走行をしていると、ある異変に気付きました。

トリップ毎回リセットされてるやんけ

これではトリップの意味がありません。

エンジンを切るたびにトリップがリセットされるのです。

タコメーターの追加とトリップ機能の追加を期待して実行した今回の企画。目的の半分が未達というのは許されません。

調査を再開します。

おおよその原因は予想ついていました。

メーター本体にバックアップ電源が来ていない

元々のミニキャブ純正メーターは非常に簡素な作りなので、バックアップ電源を必要としていません。

その為、メインキーをオフにする度にトリップがリセットされていたのです。

メーターにバックアップ電源を繋ぐべく、ネットに配線図が転がってないか必死に探しました。

同じ症状に見舞われてる人はいないか!?

偉大な先人達の知識の森へと歩みを進めるさとC探検隊。

散々探し回った挙げ句、収穫は無し。

シラミつぶしに捜索するしかなさそうです。

テスターちゃんが僕を呼んでいる声が聞こえた気がしました。

とりあえず、常時電源を探すべく、純正のオーディオを外し、そこに刺さってる配線をまさぐってみました。

『アレ、』

何故かキーON電源しか来ていません。

なんで???個体差???

カプラーコレなんでKの位置の配線がバックアップ電源のハズなんですが、きてません。念のため他も全部調べましたが、きてません。

よく分からな過ぎて軽くパニックになりながらも、ルームランプの配線色を頼りに、テスターで電源を捜索、ECU付近から常時電源をゲットすることに成功。

黒地に赤ラインがどうやら常時電源らしい

メーター裏に戻ります

ATメーターなのでシフトインジケーターの配線とかあったので、一個一個配線に名前を書いていきます。
ありました。
14Pカプラーの左から4本目黄色地に赤ラインの線です。

ちなみに、捜索時の副産物としてフォグの表示灯の回路も発見したので、今後付けることになった時の為に名前を書いておきます。

で、話を戻すと、この黄色地に赤ラインの線、同じ色が元々来てたので最初にメーター付けた時に繋いでたハズなんですが、どうやらここには常時電源は来ていなかったようです。

じゃあ何の線やねん!って言う疑問も薄っすら湧きましたが、結果オーライなのでそれ以上の捜索はしないことにしました。メンドイ

とりあえず完成。

なんか常時電源繋ぐと、ガソリンメーターと水温計の針がキーOFF時に真ん中を指すようになりました。キーONで定位置に戻ります。

これで合ってる??

とりあえずトリップはリセットされなくなったので、これでちょっと様子見てみることにしたいと思います。

あとで調べたのですが、この黄色地に赤ラインの線、水温計の信号線らしく水温計が動かなくなりました(笑)

とはいえ、トリップ保存の目的は果たせているので、別で水温計を付けるか、別の正解の線を見つけるかになるのですが、めんどくせぇのでとりあえずそのままにしてます。

またまたちなみに、タウンボックスにも4気筒の4A30の20バルブエンジン仕様と3気筒の3G83エンジン仕様があるらしく、タコメーターがそれぞれ違うようです。

見分け方はレッドゾーンが10000回転まで刻まれていれば4気筒用のようです。

これは4気筒用

3気筒のクルマに4気筒のメーターを付けると、回転が実際より少なく表示されるみたいなのでご注意を

いかがでしたでしょうか?

普段99%は役に立たないことを書いてますが、今回のこの調査は珍しく人類の役に立ったと自負しております。

この記事をミニキャブにタウンボックスメーターを流用したい全ての人類に捧げて、今回は終わろうと思います。

ご清聴ありがとうございました。

コメント(1件)

  • 藤井充裕 より:

    大変、ありがたい内容です。参考にしながらチャレンジしたいです。メーター距離が大体同じなのはよかったですね。後はメーター取り替えの申請して、車検証の記載を確認すればOKですね。先人の努力に感謝です。

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