Team高田眼科 2022スーパー K 耐久 最終戦 備北 レースレポート

さとC

さとC

■2022 スーパー K 耐久 最終戦 備北 5時間耐久 RACE

■DATA
会期:2022年11月13日
場所:備北ハイランドサーキット(岡山県)
予選:総合10位、クラス2位
決勝:総合30位、クラス8位
エントリー50台 カーナンバー 66

レース当日

参戦2シーズン目、シリーズポイント制となってからは初のシーズン。

シリーズポイントランキングトップで迎えた最終戦、2位以上で初のシリーズチャンピオン獲得という大一番。

2位以上でいいなら…と思わなくもないですが、この最終戦、最大のライバルチーム、ランキング2位のSOGOレーシングさんが車両をアップデートして更に速くなっているとの噂…それに加えて、めちゃくちゃ強力な助っ人ドライバーが走るとのこと…

その強力なドライバーとは…

スーパー耐久、GR86/BRZレースで活躍中の有岡 綾平選手!

開会式前で喋ってるし!

マジヤバいです。

同じ地元の先輩なので何度か走行会で一緒になったことがあったりしてどれだけ速いかは僕もよく承知してました…

広場で楽しく野球してたら敵チームにたまたま通りすがりの大谷翔平が助っ人で参加するようなものです。

今回はしょーへいではなくりょーへいでしたが、似たようなモンです。ピンチに変わりはありません。

(前から思ってたけどりょーへいって名前の人、速い人多くね…?)

実は事前にりょーへい選手が

軽四耐久出るでぇ☆

的なことを言ってて情報はキャッチしてたのですが、SOGOさんのとこの2台あるうちのTDクラスのコペンに乗るか、NDクラスのトゥデイに乗るかは直前まで未定とのことで、同クラスにならないことを猛烈に祈りながら当日を迎えたのでした。

予選

さとCの必死の願いも虚しくりょーへい選手はNDクラスのトゥデイのドライバーでした…

ぶっちぎりです。

NDクラスで25秒前半て……マジすか…

今回、66号車は初めて乗られる方もいらっしゃったので、慣れていただく為に予選全部乗ってもらったので、僕は乗ってませんが、それでも1位と約4秒離れてます…

ヤバスギ……

決勝

決勝は総勢50台。めちゃくちゃ多いです。
66号車前回からのアップデート:バッテリーが小さくなりました♡
67号車も前回からプチバージョンアップで、今回がデビュー戦。

メーカー違い、過給器の有無の違いはありますが、同じ丸目ライトのカワイイマシンで挑むチーム高田眼科。仲良くスターティンググリッドは前後です。

波乱の決勝スタート

今回、66号車は4人のドライバーで担当することになり、僕はラストを任せていただけることになりました。

スタートを固唾をのんで見守るさとC、一斉にスタートする50台の軽自動車!

事件はスタート直後に起こりました。

スタート直後の1コーナーで66号車がスピン。

スピンした66号車の左リアに後続車が接触しリアバンパーが外れ、ホーシングが曲がり、左リアだけ鬼トーアウトになってしまいました。

再スタートは絶望的となり、シリーズ優勝争いからも脱落してしまいました。

初の軽ターボマシン

ここで66号車トゥデイが走れなくなってしまった為、急遽、同チームの67号車のドライブを任せていただけることに。

もちろんぶっつけ本番です。ましてやターボの軽四なんて乗ったことありません。どんな動きをするのか…

パワーアップした67号車

実は今回、マル秘チューンによりパワーアップを果たしていた67号車。

初見での感想は…

めちゃくちゃ速い!

軽ターボがここまで速いとは…驚きです。

NAの66号車と比べると、コーナーの切れ味は一歩劣りますが、直線が圧倒的に速いです。

66号車に比べると、重心が高いので、ジャンピングスポットの飛ぶ前の姿勢作りには細心の注意を払うのと、デフが効いていないので、コーナーではイン側のタイヤが空転しないようにライン取りやアクセルの開け方を工夫しないといけませんが、押えるツボを押さえて走るとめちゃくちゃ速いです。

これなら勝てる!

と、手応えを感じると同時に、今や総合トップを独走しているSOGO RACING 2号車のりょーへい選手と

どうしてもバトルしたくなってしまいました。

そのためには現在の総合19番手から追い上げなくてはなりません。

そこで、猛プッシュをかけて追い上げを開始しました。

トゥデイの唯一の泣き所だったストレートスピードも手に入れ、水を得た魚の如く走れました。

ついに邂逅!頂上決戦!

鬼の猛プッシュで60台抜きを達成し、ついに目の前にはSOGO RACING トゥデイを駆るりょーへい選手が!

その様子も動画にしていますので、ぜひご覧ください。

「追いつけたんだから抜くのも余裕っしょ!」

と、お思いのそこのチビッコ諸君、世の中そう甘くはないのだよ┐(´д`)┌ヤレヤレ

これだけの台数混走してて、尚且つ速さが拮抗してると、追いつけたとしてもなかなか抜けないなんてことはザラです。

むしろそれが耐久レースの醍醐味だったりするわけですが。

虎視眈々と相手の動きを読む能力、全体を俯瞰し、バックマーカーをも利用して速さに繋げる能力が必要になります。

この能力は普段街乗りでも意識するだけで鍛えれる部分なので、僕にもワンチャン一枚噛める可能性があります。

NAながら、噂によると11000回転まで回る超高回転エンジンを搭載、クロスミッションで武装したトゥデイ。

©講談社 しげの秀一 頭文字D

ブーストアップ+αで武装した67号車高田眼科ワークス

同じ車格のクルマのNAvsターボの構図は頭文字Dのこのバトルを思い出しました♨


FFとFR、角目と丸目の違いはありますが、かなりアツいバトル展開になりました。
個人的に秋山渉もアツいキャラでめちゃくちゃ好きです(笑)

©講談社 しげの秀一 頭文字D


追いついてからと言うもの、そう簡単に前に出させていただけるワケもなく…

むしろ追いついてからの方が1段さらに速いペースで逃げられているような気さえしました。

NAながらワークスと互角以上にストレート伸びるし、コーナーはもちろんトゥデイが速いので、ついて行くにはブレーキを頑張るしかないのですが、ブレーキの容量に若干の不安を抱えているワークスでは様子を見ながらのプッシュになるので、思い切った突っ込みができず、相手の隙を伺いながらなんとかついていけている、といった展開でした。

コースの地形、バックマーカーの位置が上手くハマればワンチャンあるかな…?と思いながらついていってました。

するとたまたま2号車がバックマーカーに詰まったタイミングで上手く交わせて前に出ることができました。

粘り強く待てばチャンスが巡ってくるのが、耐久レースの面白いところです。

ちなみに賭けてもいいですが、同じ条件でスプリントとかで戦ったらりょーへい君にはまるで歯が立たないと思います。

二人共同じぶっつけ本番のマシンだったとはいえ、僕は軽四耐久2シーズン目で結構走ってるので、その分のラッキーだったかなって感じです。

圧倒的に経験も練習量も僕は少ないので、今年こそはちゃんと練習できたらいいなと思っております(汗)

66号車の復活〜不死鳥レイニーダック〜

実は、レース終盤、66号車トゥデイはなんと修復してレースに復帰することができました!

詳細はコチラ↓

復活したアヒル号に乗ると、リアタイヤのひん曲がり具合からは想像できないくらい自然に走ってくれます。

右の高速コーナー進入でちょっとシビアな挙動を見せますが、むしろこの雨のコンディションならこのセッティング(?)の方が速く走れる気もしました。

クラストップの2号車が32〜34秒代で走っていた終盤、ハーフウェットの中どんどんペースを上げ、26〜28秒代で周回するアヒルくん。

ちょっと前まで走行不能だったとは思えない不死鳥ぶりを見せ、霧雨の中を爆速するアヒルくん。

絶好調の証拠にファイナルラップがファステストという快走っぷり。

本当に最高の状態で走れるようにしていただいたチームの皆さんにはアタマが上がりません。

せっかく直してもらったのに走行中にエキマニが割れて爆音V8サウンドになってしまって、修理箇所を増やしてしまったのはナイショのつもりでしたが、車載に一部始終が映り込んでるので、お時間のある方はご覧になってみてください。

決勝ダイジェスト

さいごに

ニュルみたいな備北↑

今シーズン通して一年間走らせていただいたスポンサーの高田眼科様、チームの皆様、本当にお世話になりました。

今年は参戦2シーズン目でチームの皆様を始め、特に浜松方面には足を向けて寝れないほどお世話になっています。

僕ができる事と言えば、人より速く走って目立つことくらいしかできないので、その点だけでも頑張って、チームの為、レースの盛り上げに一役買えたら嬉しいなと思っております。

2022シーズンは惜しくもシリーズチャンピオンを逃してしまいましたが、2023シーズンも引き続き参加させていただけることになったので、今シーズンこそ、てっぺん取れるようにベストを尽くして走りたいと思います。