【検証】果たしてレーシングシミュレーターは練習になるのか?

さとC

さとC

皆さまこんにちは、さとCです☆

先日、機会を頂戴しまして、3年ぶりにVITAに乗せていただくことになりました。
前回↑
↑今回

せっかくの機会をいただいたので、ついでに色々検証してみました☆

VITAとは?

まず、軽くVITAについて触れてみます。

VITA-01は三重県鈴鹿市に拠点を構えるウエストレーシングカーズ株式会社が販売するレーシングカーで、新車価格は375万円(税抜/タイヤ・ホイール無し)と他のレーシングカーと比較しても安く抑えられています。

出典:http://west-racing.co.jp/vita-01/

VITA-01 SPEC

  • シャーシ セミモノコックフレーム+スペースフレーム
  • 全長 / 全幅 / 全高 3,712 mm / 1,600 mm / 1,070 mm
  • ホイールベース2,200 mm
  • トレッド(FR)1,390 mm
  • トレッド(RR)1,440 mm
  • ブレーキ全輪4PODアルミキャリパー / 全輪ベンチレーテッドディスクローター
  • エンジンVitz RST/M ASSYVitz RS 5SPEED
  • 車両価格3,750,000円 (税別) ※タイヤ・ホイールレス

車両重量(最低重量)

VITAは最低車両重量がドライバーや燃料を含めた重量として技術規則において定められています。また、エンジンの型式違いにより最低重量が変化します。

エンジン型式が『NCP13』の場合、最低重量は600kgに定められます。(通称旧エンジン)

エンジン型式が『NCP131』の場合、最低重量は615kgに定められます。(通称新エンジン)

タイヤ

以前までは『DIREZZA Z3』を使用していましたが、2020年度より『DIREZZA V-01 (FOR VITA USE ONLY)』というVITA専用タイヤの使用が義務付けられました。

  • メーカー ダンロップ
  • タイヤ DIREZZA V-01 (FOR VITA USE ONLY)
  • サイズ 190/600 R15
  • 価格17,500円/1本

検証内容

3年前に初めて乗ったVITA

→3年ぶりに乗ってタイム更新できるか検証。

その間の練習はレーシングシミュレーターのみ

使用シミュレーター

ZENKAI RACING製4.1軸モーションシミュレーター

使用MOD

ZENKAI RACING製 ZITA-01 for Assettocorsa MOD

詳細はコチラ

ショップ

今回は自宅から近い姫路のVERSUSさんで練習しました。

VERSUSカラーのVITAもあります

VITAレンタル

今回、VITAは大阪のTMRさんにお借りしました!

練習走行だけでなく、レース参戦、サポートまで対応していただけます☆

お問い合わせはコチラから↓(画像をクリック)

筆者情報

うっすら漂うグランツーリスモの初期アバター感
  • カート経験無し
  • VITA3年ぶり
  • 箱車レースはちょこちょこ出てる
  • 家にはシミュレーター無し
  • VITA走行前に一度、シミュレーターで2時間程みっちり練習

当日のコンディション

ドライ、気温15度くらいオイル旗が出てたりで少し路面悪そうなものの良好。

タイヤはNEWでは無いものの、9、8分山くらいのUSED

1枠目

迎えた当日。

VITAどころか、岡山国際の走行も1年半ぶりな僕。

色々思い出しながらタイムを削っていき、とりあえず1枠目ベストは1:50.06

ピットに戻ると、先生方から優しいお言葉をいただきます。

「50秒フラットかー!ええやん。今日のVITAは旧エンジンのイジってない素VITAやから49、48出たらだいぶ速いな」

「ってか48出ないと帰れないっすね!」

僕「マジすか…」

3年ぶり&お借りしているクルマなのでいきなり全開にはせず、シミュレーターで練習したイメージ通り度でいくとまだ70%くらい。

残り30%を埋めるべく2枠目に備えます。

2枠目

1枠目は久しぶりの右シフトや、箱車とは違うVITA特有のペダルに戸惑いながらの走行でしたが、2枠目にはそれにも慣れ、完全にシミュレーターで走ってる時と同じ感覚で走れました。

  1. 1:56.77
  2. 1:51.13
  3. 1:49.38
  4. 1:49.51
  5. 1:49.98
  6. 1:49.70
  7. 1:49.86
  8. 1:49.50
  9. 1:49.12
  10. 1:49.15
  11. 1:49.01
  12. 1:48.76
  13. 1:49.10
  14. 1:48.72←BEST
  15. 1:48.74

こんな感じでした。

シミュレーターで練習しておくと、コーナー毎に何をしたら速くなるとか遅くなるが数字で分かるので、体感で速い遅いが分かるようになります。

結果、走りながらどこをどうすればタイムが縮むかが考えながら走れるようになります。

アタック1周目の3周目~8周目はなんとなく49秒も後半とかでぱっとしませんが、9~11周目でタイム稼げるポイントを見つけて、12~15周目でもまたもう1つ見つけた感じです。

僕が当日できる全力は100%出しきったつもりですが、自分の中の理想イメージ通り度で言うと90%くらい。

もう一枠乗れば48秒も前半は見えたんじゃないかな~と思ったりもしますが、それも含めてこれが今の実力。

本当のプロは僕なんかよりも引き出しの数が多いので短時間ですぐにアジャストしてタイムを出せます。

僕みたいにこんなに時間かかりません(笑)

検証結果

結果から申し上げると、前回のベストタイムは更新できませんでした。(前回ベストは1:47.392)

ですが、前回と今回、両方とも旧エンジンのVITAでしたが、タイヤが違います。

岡山国際のタイムにしておよそ1~2秒程差があるようです。(新しいタイヤの方が遅い)

タイヤの差を考慮すれば、前回と比べても見劣りしないタイムが出せたことが1つ。

もう1つは直近のチャレンジカップのリザルト(ドライ)を見てみると、

T=トロフィークラス(旧エンジン)のトップタイムが1:48.336なので、2月との気温差を考えれば十分勝負になるタイム差かと思います。

2回目とはいえ、3年ぶりに乗ったクルマでそこそこのタイムが出せたのはシミュレーターで『予習』をしていたからではないでしょうか。

以上2点の結果から、今回の検証結果、当ブログでは、『レーシングシミュレーターは練習になる』と結論付けさせていただきます。

検証結果を受けて、レーシングシミュレーターを体験してみたいと思った皆様、全国にはシミュレーターショップがありますので、一度体験されてみることをオススメします。ショップさんの紹介記事も載せてますので、ぜひご覧ください。(画像をタップすると記事に飛びます)

兵庫県(VERSUS)
石川県(Pista)
島根県(タイヤセレクト大田)
群馬県(REAL DRIVE)

追記

特に、今回練習しながら思ったのですが、いいシミュレーターには必ずある、集中して攻め込んでいくと、実車かシミュレーターか境界が分からなくなる感じがありました。

そして今回、実際に実車に乗った時にも、同じような感覚で走れました。

緊張とか焦りみたいなモノはぶっ飛んで、完全に実車とシンクロして、シミュレーターで練習したラインをトレースして、音、そのコース特有のリズムを感じ取りながら攻め込めるゾーンがあります。

このゾーンに入ってる時が一番安全で速いと思ってます。

このゾーンの感覚が実車でも分かるようになると、今度はシミュレーターをやっている時にも同じ感覚になります。

本来存在しないハズのステアリングシャフトを介してタイヤのゴムの撓みまで感じ取れるようになるはずです。

僕が実車とシミュレーターを交互に練習することをオススメしている理由はこれです。

ただ、シミュレーターを始めていきなりこのゾーンに入れるかと言うとそうではないと思います。

実車をずっと乗られている人で初めてシミュレーターを乗った方で

「実車と違う!」

と仰られる方もいらっしゃいます。

ですが、違って当然なんです。実車で走っても全く同じ状況は存在しません。その日の車の仕様、コンディション、コースの気温、湿度、天気、路温…

『速く走る』と言うのは如何にその状況を理解し、順応できるかだと個人的に思っています。

シミュレータートレーニングの本質はこのアジャスト能力を鍛える為の物だと思っています。

シミュレーターの中で色々なパターンを練習してから実車で練習をする。アジャスト能力が鍛えられてくると、実車とシミュレーターの違い、境界が『溶ける』はずです。

その領域までいけば、シミュレーターは更に強力なトレーニングツールとして活躍してくれると思います。

これはグリップだけでなくドリフトにも共通することだと思います。

その領域のSIM×リアルのスペシャリスト達が開発したレーシングシミュレーター、

ZENKAI RACING 4.1軸モーションシミュレーター

は、SIM上級者のコアな要望にも応える懐の深さと調整幅の広さ、そしてアフターパーツ、アップデートに対応できる拡張性の高さがあります。

ぜひ皆さんも、SIMとリアルの境界が『溶ける』その向こう側まで踏み込んでみてください。

一度やってみて上手くいかなかったところを限界点だと思わないでください。

諦めずに踏み込んだ先に、また新しい世界が必ず見えてくるはずです。