先日、4月2日、4月3日の2日間で開催されたベッキオ・バンビーノ2022に参加させていただきました。
ベッキオ・バンビーノとは
岡山県内各地を舞台としたクラシックカーツーリングで、ルート別に2日間に分けて開催されます。
参加車両約80台が、ルートに設定されたスポットを巡りながら、PC競技でポイントを競いあったり、地元の方々と交流を深めることができるイベントです。
『ベッキオ・バンビーノ』 (Vecchio Bambino)とは、イタリア語で少年の心を持ち続ける大人、永遠の少年を意味します。
そんなイベントに今回参加する車両は、中々お目にかかることすら難しいコチラの車両!
LAMBORGHINI COUNTACH LP500S
まさか乗せていただけることになるとは……!
そんなベッキオ・バンビーノに第1ドライバーのオーナーさんと第2ドライバーは永遠の9歳児、さとCで参加しました。
大会内容
1日目と2日目に分かれて、コースが設定されており、2日間かけて、岡山県の各地を巡ることができるコース設定となっています。
北は蒜山、南は沙美海岸までと、総走行距離約500kmのロングコースを走ります。
1日目
- 岡山県護国神社(岡山市)
- 農マル園芸あかいわ農園(赤磐市)
- 津山アルネ商店街(津山市)
- 蒜山ベアバレースキー場(真庭市)
- 新庄村(新庄村)
- 御殿町センター(新見市)
- 井倉洞(新見市)
- 吹屋ふるさと村(高梁市)
- ブラジリアンパーク鷲羽山ハイランド(倉敷市)
2日目
- ブラジリアンパーク鷲羽山ハイランド(倉敷市)
- 鷲羽山展望台(倉敷市)
- 倉敷美観地区(倉敷市)
- 玉島ハーバーアイランド(倉敷市)
- 玉島通町商店街(倉敷市)
- 玉島西町・仲買町・幸町(倉敷市)
- 沙美海岸西駐車場(倉敷市)
- 笠岡市立カブトガニ博物館(笠岡市)
- 笠井ふれあい空港(笠岡市)
- 笠岡グランドホテル(笠岡市)
- 星の郷青空市(井原市)
- 北原工業 第6工場(矢掛町)
- 矢掛町~旧山陽道~(矢掛町)
- 金山口(岡山市)
- 岡山プラザホテル(岡山市)
PC競技について
「PC」とはProve Cronometrateのこと。「線踏み競技」とも呼ばれるこの競技では「決められた区間を、設定時間にいかに近い時間で走行することができるか」を競い合います。
例えば、「PC1-8秒」と決められていたら、PC1という区間の走行時間が8秒に近ければ近いほど高いポイントを得られます。
PCの競技場には測定するためのラインが敷かれており、車輌がそのラインを踏んだ瞬間を1000分の1秒単位で計測します。設定時間との誤差が0秒なら1,000ポイント、1秒なら200ポイント、というように、誤差ポイントが加算されます。
PC競技は数十か所で行われ、最終的な合計ポイントにより、順位が決められます。
また、交通違反などがあった場合は、ペナルティとして獲得ポイントから大幅に減点されます。
出典:クラシックラリージャパン
出場車両
出場車両は約80台!
僕自身、グランツーリスモでしかお目にかかったことが無いようなクルマばかりで大興奮でした!
一日目
初日は護国神社をスタートして、蒜山を回って県北を巡るルートで走行しました。
各チェックポイントでは、スタンプラリーでスタンプを押して回る他、地元のお土産を頂けたり、ポイントポイントで地元の方々から熱烈な歓迎をいただけます。
コースの各地の風景の素晴らしさもさることながら、多くの方々に楽しみにしていただいているイベントなのだと実感することができました。
商店街に行くと、お店の方が総出で迎えてくれたり、道中も道端からご家族で手を振ってくださる方々もいらっしゃいました。
カウンタックは中でも注目の的で、ドアを開けるだけでとても喜んでいただけるので、停まる度に開けたりして写真撮ったりしていただきました☆
そして初日からカウンタック、運転させていただきました!(歓喜)
乗ってみて最初の正直な感想としては、『予想より乗りやすい』というのがありました。
1984年式で、今年で38歳になるコチラのカウンタック。
古い車両+スーパーカーとなると『乗りづらいんじゃないか?』と思ったりしますが、そんなことはなく、左ハンドルとボディの幅にさえ慣れてしまえば、すごく乗りやすいクルマだと思います。
ただその年式のクルマで、低速でも違和感を感じずに『普通に乗れる』ということがどれだけ凄いことか。
少しでも整備の経験がある方なら分かると思います。
日頃のメンテナンスの賜物であることは間違いないです。
ただし、クラッチとステアリングは激重です☆笑
ただ、『予想より乗りやすい』というのも低速域での話。ひとたびアクセルを開けると 375hp/7000rpm、最大トルク41.8kgm/4500rpmを誇る4.8L V12エンジンは唸りを上げ、猛牛に豹変します。
マジでどのギアからでも加速するので、慣れていないと、今何速か分からなくなると思います(笑)
特に分かるのが、上り坂。自分のクルマなら1段下げるなと思うような場面でも、1個上のギアのままグイグイと背中を押してきます。
左ハンドルに戸惑いながらも、後半は2m近いワイドなボディにも慣れ、一発で駐車してほぼ真ん中に停めれたので一人で喜んでました(笑)
1日目の個人的お気に入りスポットは
新庄村のがいせん桜通りでした!
イベント当日は満開ではなかったですが、桜の木のアーケードをくぐれる通りがとてもいい雰囲気で、岡山にもこういうところがあるんだ!と新しい発見でした。
二日目
2日目は初日のゴールである鷲羽山からスタートです。
スタート前の車両達。改めて見ると激レア車両が多数並んでいます。
2日目は県南を中心にコースが設定されており、美観地区や沙美の海岸通り等を走りました。
2日目で個人的にお気に入りだったスポットは、矢掛町の旧山陽道の町並みでした!
個人的にこういう古い町並みが好きなので、この通りを憧れのカウンタックで走れたのはとてもいい経験でした!
イベントを終えて
今回、ベッキオ・バンビーノは初参加でしたが、一番驚いたことはギャラリーの多さでした。各チェックポイントはもちろん、コースの沿道にもたくさんの方が来られていて、手を振ってくださいました。
僕はクルマのイベントはレースしか出たことないのですが、クルマを使ったイベントで、お年寄りからお子様まで多くのお客さんに喜んでもらえるイベントが岡山にあることを知れて本当に良かったです。
特にカウンタックはドアを開けたり、リトラを上げるだけで、すごく喜んでいただけてました。
生産から約40年経った今でも、人々の心を捉えて離さない色褪せない魅力が、このクルマにはあると感じました。
スーパーカーの元祖であり、スーパーカーの代名詞と言っても過言ではないこのカウンタックに乗せていただき、そしてこのような貴重な経験ができたことは一生の思い出に残る体験になりました。
このような素晴らしい機会を与えてくださったオーナー様、イベントを企画してくださった関係者の皆様、
そして当日見に来てくださった地域の皆様、本当にありがとうございました。
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Photo
ありがとうございます!Photo by 吉村 さん