レーシングシミュレーターを練習に活用すべき10の理由

さとC

さとC

世界の皆様、こんにちは。

ずっとPS4が欲しいなぁと思いながらもモタモタしてたらPS5が出てどんどん時代に取り残されているPS3ユーザーのさとᏟです。

さて、突然ですが、僕は練習のほとんどをレーシングシミュレーターでやっています。

実車のレースにも何度となく出ていますが、ほとんど全てのレースがぶっつけ本番です。

レースで乗るマシンが当日が初めましてなんてこともよくあります。

そんな中でも、今まで出場したレースでは今の所全てで3位以内に入賞しています。(2022年7月現在)

そもそもそんなに多くのレースに出てないのであまり意味の無い自慢にはなりますが、この後の内容を少しでも見てもらえるような前フリとして書きました。

シミュレーターで練習をするようになったきっかけは、

小学生くらいの時にレーシングカートに乗りたくて親に言ってみたところ、「そういう家じゃないから諦めなさい」と言われたことでした。

それならゲームでもいいから練習してやろうって思って、最初はグランツーリスモ4をひたすら普通のコントローラーでやってました。

当時のプレイ環境はコチラの記事から

今は家が超狭く、壁も激薄なアパート(隣の部屋で寝てるオッサンのイビキが聞こえるレベル)に住んでるので筐体は無いですが、姫路のVERSUSさんに通って練習させてもらっています。

映画『アライブフーン』でも話題になったレーシングシミュレーター。

グリップ、ドリフト問わず、レーシングシミュレーター出身のドライバーの活躍が実車のレースでも目立つようになってきました。

そこで今回は、僕が実車で走っていてレーシングシミュレーターで練習した事による恩恵だなと感じる点についてまとめてみました。

低コスト

例えば、愛車で走行会に行くとします。

エントリーフィーは20分2枠で13000円〜15000円といったところでしょうか。

その他かかるお金は、入場料、ガソリン代、オイル代、ブレーキパッド代、タイヤ代、その他消耗品代、サーキットまでの交通費(ガソリン代、高速代等々)

かなり大きな金額になります。

また走行会なので、他のクルマも走っています。

故障やクラッシュ等で赤旗が出たりして走れなくなる場合もあります。

そのように考えていくと走行時間当たりのコストはかなり高いように感じます。

走行会にたまにしか行けない人とかだと、やっと雰囲気を掴めてきたところで走行終了、なんてお話も耳にします。

一方、シミュレーターショップに行って練習をすると、10分1000円前後の料金設定のところが多いです。

100円を入れて遊ぶゲームセンター感覚で来る人には高く感じるかもしれませんが、実車の走行練習として活用される方には非常にコストパフォーマンスに優れていると言えます。

店舗によってお得なセット料金や乗り放題メニュー、会員料金を設定しているところもあるので、上手く活用するのが上達への近道です。

また、バーチャルの世界ではクラッシュしても費用はかかりません。

マシンのメカニカルダメージ、コースの修繕費、人間様の通院費等々

リアルでは1クラッシュにつき多額の費用がかかります。

特に、走れるスポーツカーの中古車価格が高騰している昨今、修理代が高額になるどころか、パーツがそもそも無いクルマも出てきています。

実車で走る以上、事故やクラッシュは必ず起きます。

ですが、『避けられないレーシングアクシデント』と『練習していれば避けられた事故』の両方があると思っていて、後者では特にシミュレーターで練習さえしておけば、無傷或いは軽傷で済んだのに…という事例はたくさん見てきました。

地元の峠にもクルマが好きで走りに来ている若い子もいたりします。

昔から憧れて買ったスポーツカー、ローンで買ってる子だっているでしょう。そんなクルマで走りに行って、たった1回の判断ミスで即廃車になるのがストリートです。

それきっかけでせっかく好きだったクルマを諦めないといけない、

もっと知ればクルマはもっと面白いのに、そこまで知らずに降りていく。

老婆心ながら、それはもったいないなと思うんです。おぢさんは。

『峠に行くな』と偉そうに言える立場ではないですが、走るなら先にシミュレーターやサーキットで練習してどんな挙動でもコントロールできるようになってから走るのが長くクルマを楽しめるコツなんじゃないかなと思います。

遠方のコースを覚えるのに役立つ

F1ドライバー達の間でも今や常識となっているシミュレータートレーニング。

遠方のコース、特に海外のコース等は気軽に練習に行ったりは中々できません。F1ドライバークラスになれば現地で練習☆は当たり前でしょうが、我々一般人はそうはいきません。

遠方のコースでレースや走行会があるとなった時、ほとんどの方がぶっつけ本番になるのではないでしょうか。

そうなった時でも、予めシミュレーターで予習をしておけば、コースのリズム、ライン取りまでイメージできるので、いきなりの走行でも安全にかつ速く走れるようになります。

レーシングシミュレーターは究極のイメージトレーニングが可能になります。

イコールコンディション

実車だと完璧なイコールコンディションは再現しにくいです。

ですが、シミュレーターなら簡単にイコールコンディションが作れる上、上手い人と自分の何が違うかを間近で見ることができます。

また、実車と違って、オンラインのレースではシミュレーター界のプロと言われる人とも割と一緒に、というか同じ条件で走れる可能性があります。

そういう場面で自分とどこが違うのかを知ることで、上達の近道を見つけることもできます。

手センサーを磨く

実車オンリーでドラテクを磨いている人は特に腰センサーと言われるバケットシートに密着した腰から伝わる挙動を感じ取ってリアタイヤのコントロールをされている方が多いです。

ですが、シミュレーターでは主にステアリングコントローラーから伝わる感覚で、アンダーステアやオーバーステアを感じ取っています。

実車からシミュレーターを始めた方が難しいと感じるのはまさにここで、実車よりもシビアなセンサーを持っていないと速く走れない部分でもあります。

その差が特にドリフトでは顕著に現れます。

ですが、そこを逆に利用して、ステアリングから伝わる感覚を感じ取る練習をひたすら行えば、さっきとは逆の理由で、

実車に乗った時にステアリングからの感覚+Gやヨーを感じながら走れるので余裕を持ってコントロールする事ができるようになります。

丁寧な操作が身につく

実車だとごまかせてしまうようなラフな操作ではシミュレーターでは通用しません。全ての操作をセンサーで受け付けているので、ラフな操作はそのまま結果に反映されます。

恐らく上記の事が理由だと個人的には思っていますが、シミュレーター出身のドライバーは実車に乗ってももれなく操作がスムーズで丁寧な傾向があるような気がしてます。

速く走るだけでなく安全に走る為の練習

シミュレーターは運転技術の向上だけでなく、危険回避にも役立ちます。

危険回避も『どれだけ場数を踏むか』みたいなところもあると思いますが、実車でそれをやるのは現実的ではありません。

お金がいくらあっても足りないからです。

シミュレーターでは実車でも体験しうるありとあらゆるヒヤリハットを体験できます。

300件のヒヤリハットをシミュレーターで『予習』しておけば、たった1件の重大事故の回避にも役立つハズです。

引き出しを増やし、アジャスト能力を上げる

ラップタイムの安定、一発でタイムを出しにいく走りができるようになります。

画面上のデルタ表示を見ながら走ることで、『何がタイムを悪くし、何がタイムを良くするか』を瞬時に答え合わせしながら走ることができます。

この練習を続けていくと自然に時計の感覚が養われるようになり、予選一発のタイムを出さないといけない場面でもミス無くまとめれるようになります。

この引き出しを増やす練習こそが、シミュレーターで練習する上で一番重要だと個人的に思っています

現在、限りなくリアルなレーシングシミュレーターが各メーカーから登場していますが、どこまでいっても完璧に同じになるものはありません。

シミュレーターに初めて乗った方で『実車と違う』と仰る方もいらっしゃいますが、違って当然なのです。

コースの路面の状況、天気、気温、クルマのコンディション、タイヤのグリップ力等々…

自分の愛車ですら全く同じ状況は2つとしてありません。状況が異なるのを大前提として、そこからどのようにクルマを動かせばタイムに繋がるのか。

それを感じ取って、考え、走らせれるのが速いドライバーだと思います。

『上手い人は何に乗っても速い』

と、よく言われるのはこのアジャスト能力が飛躍的に高いことが理由だと思います。

ここを鍛える為に、シミュレーターでは実車では到底できない量の走り込みができたり、世界中の様々なクルマに乗ることができます。

コースやクルマを変えてひたすら走り込むだけでもこのアジャスト能力は鍛えられていくと思います。

アンダーステアが強いクルマ

オーバーステアが強いクルマ

イロイロあると思いますが、なるべく多くのパターンを経験して、そのクルマに合わせたベストなドライビングができるように、練習してみてください。

実車での走行でも必ず役に立つスキルになるはずです。

実車に限りなく近いシミュレーターはありますが、100%全く同じになるシミュレーターはありません。

残りの数パーセントを補完して完璧なトレーニングマシンとして完成させる最後の要素はドライバー自身のアジャスト能力なのです。

バーチャルとリアルを繋ぎ、実車での走行にリンクしやすくするための装置がレーシングシミュレーターだと思っています。

このリンクの解像度を上げ、より正確なシミュレーションを可能にするために、メーカーさんはデバイスの選定、無限にあるセッティングの追求に取り組まれています。

筋トレになる

実車以上の高トルクを発揮する昨今の高性能モーターを搭載するステアリングコントローラーなら実車以上の重ステでトレーニングすることが可能です。

本格的なシミュレーターならプレイしているだけで汗だくになるはずです。

基本的にシミュレーターで練習する時には実車より少しシビアめなセッティングが効果的です。

シミュレーターの重ステに慣れているおかげで、備北の軽四耐久で乗っている重ステのトゥデイで3時間ぶっ通しで乗ったりしても走りきれました。

実際に運転する際に使う箇所の筋肉を、楽しく走りながら鍛えれるのって、それだけで筋トレマシンとしての価値もあると思いませんか!?!?

メンタルトレーニング

シミュレーターでは対AIだけでなく、オンラインで世界中のプレイヤーと対戦することができます。

このオンラインレースで感じる緊張感は実車のレースのそれと全く遜色ない物だと思います。

予選で速く走れることと、決勝で速く走れることはまた別で、他車からのプレッシャー、圧力等と戦いながらベストなパフォーマンスを出す必要があります。

そういったメンタル面でのトレーニングにも最適だと思っています。

予選でタイムを出しに行く時のメンタル、決勝スタート前のメンタルの作り方等。緊張する場面でもベストな走りができるように気持ちを組み立てる練習をしてみましょう。

密度の濃い反復練習ができる

練習回数に勝るものはないです。いくら実車でも忙しい人だと半年に1回走行会行けたらいい方みたいな方もいらっしゃると思います。

そういう方にこそ自宅でのシミュレーター練習をオススメしたいです。

先にも触れましたが、これだけ人気の中古スポーツカーの価格が上がっている今、特に後輪駆動のMT車。

90年代を最後に、FT86が2012年に登場するまでの間手頃なFRスポーツのラインナップが極端に少ない時代があったことで、極端ではありますが、20年前のめちゃ高い中古のスポーツカーを買うか、新車で現行車を買うかみたいな感じになりつつあると思います。

クラッシュの修理代、直るまで乗れない期間があること等を考えると、家庭用に本格的なシミュレーターを1台持っておくのも選択肢としてはありかもしれません。

コンパクトなものであれば、1畳+αくらいのサイズで設置が可能です。

家庭用でも本格的な物になると、100万円〜200万円程度の価格帯の物が主流ではありますが、

実車で走行中に廃車級のヒヤリハットに遭遇した時に、シミュレーターで練習していたおかげで回避できたと思えばそれ1回で元が取れたと思えるハズです。

さいごに

ざっくりとですが、僕が感じるシミュレーターで練習することのメリットをまとめてみました。

非常に雑なまとめなので、また少しずつ加筆してより良い記事にできるようにしたいと思います。

まだまだ他にもシミュレーターで練習することのメリットはあるとは思いますが、一番大きいのは、モータースポーツを始めることの敷居が下がることではないでしょうか。

バーチャルの世界で予めサーキットでの走行が『予習』できるようになった今、新しくモータースポーツを始めたいという方も始めやすくなってきているのではないでしょうか。

シミュレーターも最初は難しいと感じるかもしれませんが、続けていくうちに必ず実車とリンクするようになってきます。

そのレベルまで上達できさえすれば、シミュレーターで練習したことは実車でもできるようになってきます。

特に、ドリフト。シミュレーターで練習していたおかげで、初めてFRに乗った時にいきなりドリフトできました。

でもこれは僕に才能があって特別なのではなく、シンプルにシミュレーターで練習していたからに他ならないのです。

実車と違うと食わず嫌いをしているうちは一生上手くなれません。

そのコンディションが違う中で最適解を見極めてタイムに繋げていける人が速い人なわけで、皆さんの愛車ですら走行の度に刻々とコンディションが変わっています。

シミュレーターでは様々なコース、クルマを使ってそのコンディションに自分を合わせこんでいく練習をしてみてください。その練習をしていくうちに自然に自分の中の引き出しが増えていくハズです。

引き出しが増えれば、コントロールの幅も広がり、タイムのばらつきも減り、安全に安定してかつ速く走れるようになっていくと思います。

ぜひ、皆様も練習にレーシングシミュレーターを取り入れてみてください。